その立派なてっぺんはげを

 

おお、あんまりエッセイ書いてないじゃん、と思い立ち、
ツマンネーことでもいいのでつらつら書いてこそエッセイよ、と
発奮し、だらんだらんと書くことにしましたよ。

パソコン屋さんをうろうろしていました。周りはfor Windowsなどと
銘打たれた商品ばかりでぷんすかときてたのですが、その店内で
ちょうど目の前にうまいぐあいにはげ上がった人の、ちょうど目の前に
わたしの目線にはげの頂上がグン、と迫ってきまして、あやうく
触ってしまいそうになりました。あやうく「すてきなはげ具合ですね」と
話かけそうな雰囲気になっていました。んー、あまりに素敵なはげ上がり
だったのです。触って!っていわんばかりの目の前具合だったのです。

ハタ、と思い直したのは、さて、その頭のてっぺん部分は、はて、なんと
呼称したものかしら?ってことでした。はげ、というのは額の後退から
はじまるのであって、額の延長、と思うべきなのか、はたまた「はげ部分」
などという呼称で、皆(誰っ?)が納得できるもんなのか、挙げ句に
「そのはげ部分、触ってもいい?」ときけるものか。ふむ。

さて、本を図書館で借りました。二週間に一度、私は5冊づつかりるのです。
「牢屋でやせるダイエット」中島らも、「バビロン行きの夜行列車」ブラッドベリ。
「北朝鮮Q&A」玉城素、「でもいまは、走っていく」ヘザー・ヘンソン、
「不肖・宮嶋、死んでもないのにカメラを離してしまいました」宮嶋茂樹。
らも先生の本は前から読みたかったし、ブラッドベリ先生を私が放って
おくわけないし、宮嶋さんの写真集はそのユーモアあるセンスにやられました。
昔から図書館が好きでした。いや、あんまり本は読まないんですけど、
それでも本がたくさんあるといいなあ、という気持ちでゆったりします。
図書館のいいものがある町とそうでない町はてんで価値が違ってくると
思います。今住んでる町の図書館は実に勇敢な品揃えでして、読んでも読んでも
次に読みたい本が自然とそなわってて心臓がばくばくしてきます。

このごろイスラムとかキリストとか、なんだか思考停止につながりそうな
「信仰」がやたらに騒がれてるような気がするのね。んなときに、自分なりの
歩幅の狭さだけでやっていきたいわたしみたいな人間には、本あたりの
入力が一番スピードがマッチするんですよ。食事とおんなじで、自分に
欠けてるものは、食べて取り込んだときに「うまい!」と思うように、
教養で欠けてたものに触れると「これやぁ!」ってピッタリ感を覚えます。

カートゥーンネットワークが今月一回も「ジョニー・ブラボー」放映
しないだなんて、あんまりですよ。彼の虚勢こそが私の生き甲斐なのに。プン!

はげ部分ってどこかにぴったりの単語あるのかな。英語とかでもいいんだけど。

 

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