年上の人

色っぽくも艶ぽくもない話しであることをのっけにゆーておきます。
わたしは年配の人と話すのが苦手です。つーか、どう対応していいのか
うまくわからないってのがホントのところでしょう。

いやいや、全く無視!とかじゃなくて、杓子定規にはハイハイと
応じられるのですが、腹を割って話す、とかいった、崩れたのが
からきし苦手なんですわ。

今日、久々にスクーターに乗ってスイスイ走ってますと、ひとつ上の先輩、
「かーくん」に会いました。お互いに「あっ」って顔をしたので、しばらく
話をしました。
かーくんは小中学生まで同じ学校に通っていたので気心が知れてて、随分と
楽しく話します。学校を終えてから、かーくんは青年海外協力隊にはいって、
なんでもスペイン語を話す南米にいってたらしく、その後帰国。消防団の
先輩にもあたり、いろいろ愉快な人です。

そうそう、話はそれるんだけど、うちの田舎は住んでる地域の80%の
家族が「ながや」姓なのね。だから地域の人は名前で呼び合うのね。
こんななかで「ながやさん!」なんて叫べば、周りの人が一斉に「なあに?」
って顔をするので、まぁ、これはそーゆーもんよね。
で、名前に「ま」がついた子なんてたくさんいるもので、当然みんな「まーくん」
かといえばそうでもなく、私の先輩にあたるひとで「マストくん」とか
「まーちゃん」って人がいても、「まーくん」が使われておらず、なぜか私に
「まーくん」という通り名が使わせてもらえてるのが不思議なのです。
で、その後の世代の子は名前呼び捨てだったり「プーまーくん、略してプーマン」とか
イジメみたいなニックネームが田舎なりに残ったりして・・おっと、いけねえ、
そんな話じゃなかった。戻しましょう。

いどともさんとか、近所のかーくんと希に話してても大丈夫な方も
いらっしゃるのですが、それはおおむねこっちの性格ともーしましょうか、
素性と申しましょうか、先方のしっかりとした人柄の上にあぐらを
かかせていただいてるという場合という特殊なケースでして、どんなに
考えても普通の人とニュルンとした気負いのない状況になるには
随分と警戒心が強いなぁと自分でも思うのです。

一方、目下の人にはなんら気負わずにスイスイお話できます。
つーか、ハナから「ゴメンけど、ワシ、こんなんやし」って状態を
さらしても「ああ、この人はこんなんなんや」って思ってもらえれば
別段気負いが生じないのです。

気負い?んー、なんやろね、中学ん時けっこう上下関係厳しかったかったから
そのなごりなんかなぁ。形ッ苦しいやっちゃのーって、自分が目上の人と
話してる時は自負してるのがすでにミョーなんだけどね。

みんなはどうやって目上の人を感じて応じるんでしょう?
これって儒教精神ってやつなの?なんかケッコー弊害っぽいんだけど、自分の中で。

あ、でも「失礼のないように」とかいう感じはあるな。少なくとも不快にしては
いけないってな気負い。面白いのはいいけど、目上の人に不快な思いはさせられない
ってな気負い。

でもお互いに人間だから、どことなしに「あ、ながや、壁作ってるなぁ」って感じも
分かるので、それもまた失礼かな、と(アホみたくグルグルやってるよな)。

んー、だからこの点で甘え上手な人をみかけるとうらやましくって。
大学の同級生のM里くんって子がいまして、その子の人への接し方のナチュラルさは
ええのう、と学生時分に話してたことがあります。
そう、ナチュラルが一番。

あああ、とかいっておきながら、そのナチュラルってーのがまたクセモンなんよな。
「自意識過剰の自己不在」ってカンジ?クー!アホ!阿呆なオレ様!。

いったん調子を崩すと普通の人たちよりも調子を戻すのがへたな質だから、
おびえてるのかもしんないなぁ。
みんなにはありません?そんななくてもいいのに、な性格の上の直せないもの。

 

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