お料理め万歳!!

 

ひとり暮らししてるんだよねえ、という話をすると、へえ、じゃあ
料理とか自分でやってんの?って話に進んで「大変だねえ」とか
流れるのが普通なんですが、わたしはどうもその料理ってのが不得意でも
面倒でもなく、けっこう楽しんでしまうほうらしいです。洗濯もあんまり
苦痛じゃありません。考え事するには非常にいいものです。ほどよく
日々の考え事からスイ、と離れることができるからです。

さて、料理といっても、毎日毎日うまいものや肉ばかり食ったっていい
生活なんですが、どーも、これは「飽きる」ことがわかってきまして、
豪華な食事よりも「きんぴら」とか「ひじき」がうまくてしようがない
って感じなのね。おかずなんてあんまり凝らない方が、たいていうまい。
ながやの十八番「クックドゥーのチンジャーロースー」は確かに世界で
一番うまいとみんな言ってますが(?)それでも毎日作ってて、ほう!と
意外においしいものがふたつ発見されました。

まずひとつめ、「おにぎり」です。
おにぎりはうまい。とてもうまい。大して凝るところはないような気が
してきますが、ながやは昨今自分でおにぎりをにぎるようになって、
その奥の深さにジーンときています。そして、ああ、母の握ってたおにぎりって
うまかったんだなぁとジンときてたりもします(母は健在ですよ)。

おにぎりはその「握り具合」が存在します。昨今はコンビニなどの惣菜コーナー
に隣接して「寿司」「おにぎり」がふんだんにありますが、中には
「寿司マシーン」「おにぎりましーん」で作った、そう、あきらかに
「握り具合」の存在しない握りものがありまして、そう、そう、まさに
これは「まがい物の握りもの」でありまして、握りの魂っつーか、握りの
ポリシーっつーか、心根っつーか、肝心なものが抜けてて平気なんですな。

崩れないようにしっかりしつつ、米粒をつぶしてはならず、具材との絶妙な
量加減が存在し、塩・ゴマなどのバリエーションをタンノーでき、具材の
バラエティの広さは無限であり、なおかつ「シンプル」でうまい、のが
おにぎりのすげーとこよね。塩加減も特にさりげなーく、なのに欠かせず
存在するチャームポイントで、おろそかにするととたんにおにぎり様の
怒りを買い「マズく」なってしまうのは大したものです。

オホン。
ではもうひとつの注目お料理なんですが「パスタ」です。
世に言う「スパゲッチー」ですね。ナポーリタンやらツナたらこやら、
それはもう億万の種類が存在するでしょうが、いや!この、うまいことと
いったら、ちょっとフツーじゃありません。
昔はね、缶詰めの「ミートスパ」が基本とか思ってたのね。
・・・俺は子供だった・・・・パスタのなんたるかをまったく知らなかった
と、今になって気付くのさ。パスタって、今、そのソースがかなりの量
種類がでてるのね。でさ、一人前とかもけっこうあるのよ。でさ、
たいてい「一人前」なんてのは量が心もとなくって、作る時は2、3人前
ってのがセオリーなのね。パスタはドーンと量かました方がうまい!
「グランブルー」という映画の中で、イタリア人の「エンゾ」の母が
人をうんざりさせるほどパスタを「召し上がれ!」って出すシーンとか
あるけどさ、あれって正解よ。パスタはドーンと盛って
バクバク食う、ってのがサイコーなのね。
たしかにうまいのよ。オイルの使い方がうまけりゃ凝ったソースは
不要だし、もりもりいわせたいときは具材をてんこもりにからめれば
いいんだしさ、つまり「パスタ」と気楽に呼称してるものは、その一食の
中にふんだんな種類が混在してるから、「総合食」とよんでもイイカモねってな
感じなのよ。パスタ。スパゲッチ。うまいのよ。
このごろは「ツナ」に挑戦してます。多少量加減に失敗しても、ほどほど
うまくなってしまうのはそれこそ「パスタマジック」よね。

それにパスタってさ、あんなにたくさんあるのに、
尋常でなく安いのね。それはもう
不当に安すぎるのね。もりもり食う人には
パスタはマジックアイテムなのね。パンや米よりはるかに経済的だと思う。
もっと注目されていいと思うんだけど、どうかなぁ。

ホホホ、表題における「料理」ってほどに大したモンじゃないのかも
しれないけれど、おいしいものをおいしく食べるために、おいしく作る
という気持ちを表明したかったのね。それは幸せなことですものね。

 

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