つらつら

久々に椎名誠先生のエッセイをばよんでみたらばこれがまた
うれしいヌケ具合で硬直しかけた感じがグニャァリとほぐれました。
フム、ウンチクばかりでは人間つまらないものなのである。うむ。
そこで今日という日曜はフラフラすることにした。まず、天気が
よいので椎名先生の本とデジカメ(クイックテイク150)をヨイショと
もって、車にソオレ!と放り込んでから、目に入った自販機でホットコーヒーを
買込んで、気になってた公園の横に乗り付けて、ポカポカ陽気を
あびながら、エッセイをもりもり読んでたら、非常に気持ちがよい。

この季節の空気はほどよく涼しく、加えてポカポカの日ざしってものが
「ほら、ボクサマの日ざしでチミの肌はビタミンDなんぞ生成して
おるのだよ、オホン!」といささか椎名先生風にアテレコしながら半日
夢のように過ごしました。

このごろ、ワタクシは携帯電話を切っておりますから、こうした休日は
こちらから近付かない限りはすっかり自分の時間ってものが確保
できるのですな。大阪にいたころ思ったのですが、人間、一日でも
一週間でも、『誰とも話さない』でも、案外楽しいものなのですな。
その昔「特捜最前線」というテレビがやってましたが、その中の
一話で「ボクはこの一週間、誰とも話さなかったんですよお!!」と
孤独に耐えられなくなった青年が人をアヤメル回があったのですな。
んで、そン時、私は真正直に「そうか、人は孤独だとアカンもんなのか
そーなのか。そーなのね」と感じた訳です。つまりつまり他人ごとでなく
『俺もいつかは!』みたいな期待のような不安のようなどんなもんや?って
わかったよーなワカンネーような気持ちでおったわけです。
が、実際の「まーさーにー孤独!」ってモンがワタクシの生活には
どうも欠けておるのか、どこかかしこか安心してるんだろう。一週間
くらい喋らない生活が大阪時代にはあったのですが、意外に快適
だったのをうっすら思い出すわけです。

ン?なんの話しだっけか。ま、いいや。
で、時々デジカメでパチリとやり、お、なんか、写真モノでなんぞ
したいなぁとムクムクと企画心がウズいたりするわけです。
こんなことを考えるトキってのはほどよく心がほぐれておる時ですな。
で、トートツに「南央美」の短波放送ってモンがあったなーと思い出し、
そういやCSでデジタル短波ってあったっけなーとか連結し、
短波聞くためだけに200円だったけかぁーとか予算の話しにまで
行き着き、うんにゃ、ラジオってもんはラジオで聞くのがグーよね、と
考え直し、よし!ラジオだ!と息巻き、今さら短波ラジオって売ってる
モンかねーといぶかしむ心になるわけです。短波。短波ってなにしてる
とこなの?なにしてる番組なの?考えてみれば筋肉少女帯のボーカルの
人はしきりに「AM的」とか「FM的」っていってたなーとか思い出した。

AM的ってのはイヤラシー話やツッコミ前提なのに、FM的はなんでもかんでも
駄作もつまんねーものも「クゥゥゥール!」とかのたまってしまうって
思うんだけど、お?じゃあ短波ってどうよ?短波ってなんなんよ?と
無性に不思議になってきたのね。小学生や中学生の男どもが「おい!昨日の
短波聞いたかよ?」「おう!競馬中継、グッときたな!」って盛り上がってた
様子なんてものはないのね。知人友人で短波とつながりをもってたのは
大学の友人・爺くらいであった。彼は素敵なマルチバンドのラジオを
もっておったなぁーと思い出したのです。

と、ここまで思考がグイグイグリグリしてきたらば無性に「短波発掘!」が
自分の使命のような気持ちになってきてとりあえずひとまず今晩「南央美」
さまの番組ってもんを聞いてみようと決心をとりあえずし、よおし、じゃあ
ラジオじゃん!と鼻息ムフーとなったのです。愛車でバビューンと電器屋に
行ってみると、パッと見、短波対応ってないのね。見かけないのね。
CDだのMDだのMP3だのはあっても、AM、FMってもんはあっても
そン次にでてくるのは『TV』であって、短波に対応してるコンポも
パソコンもないのね。おうおうおうおう、こりゃあどうよ?と久々に
社会のひずみ具合ってもんに触れたような錯覚を感じたのね。
AM、FMときたら次は「短波」でないのかね?電器屋さん?

んでね、ぐりぐり探すわけですよ、ラジオオンリーのマシンをばね。
はしっこーの方にちょこーんとあるのね、短波野郎が。値札を見るとね、
7000円から1万円とかするわけですよ。短波だけで。
SWって書いてあって。AM・FM付きウォークマンがAIWAあたりから
2000円きっている中で、え、じゃあなによ?短波ってすごいの?
短波って王様のもんなの?とか
意味のねー「怒りの転化したもの」に脳がグリグリするわけです。

そこでハッと気付いた。昨晩、ワタクシはなぜかCSで契約してなかった
デジタル短波をCSで聞いた覚えがある。お、もーしかして、デジタル短波
とやらは時々ノンスクランブルできけちゃうもんじゃねーの?って
パラダイム転換がありました。大橋照子さんの声を確かに聞いた!あの
「ラジオはアメリカン」でナムコスポンサーの、あの声をCSで聞けた
感じがする!いや、した!そういや野外ロケで「でん助」とか言って、
若いラジオのスタッフに「なにそれ?」ってツッコまれてた気がする。
おおー、わぁお!じゃあ、家で試してみようじゃん!と値札にクラクラ
した気持ちを紛らわしつつ、帰宅し、CSを電源入れてみると、おんやぁ、
契約した覚えのない短波がきてるぞぉ。


ほっほっほ。
ほっほっ

で、今ラジオ聞きまくっておるところです。ラジオっていいね。聞きながせて。
南央美さまのテンションも素敵なリよ。短波って楽しいのね。つーか、
インタネットラジオって手もあるんだよね、でもボクサマのMac7200は
まだ常時接続じゃないので危険よね、でもうちの地域も12月から8Mの
ADSL開始よね、ねーSo−NET、とか思ったりしてちょっとまた
別の発掘魂がわきだってきたのね。
んー、とりあえずKBS京都とラジオ大阪は聞きたいものだが方法は
もしかしてアルンジャナカローね?って期待しはじめるわけです。
U−SENとかじゃなくてね、日本中のラジオをGETできる方法が
あるような気がしてきた。

コ−ヒ−飲みながら椎名先生の本が読み終わりそうなとこまできたのだな。
この本の中で椎名先生は北杜夫先生をホメたおるのだな。ドクトルマンボウ
なのだな。いい本なのだな。あの「沈めてしまえ!」的暴言はアタクシも
好きなのだな。今日は久々に気晴らしたくさんの素敵な一日でしたわ。

つーか、これもエッセイなのだな。たまにはね、ありよね。そうよね。

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