作成日: 12/03/20  
修正日: 12/03/20  

そうじー

無駄なものになにか引っ張られてる


部屋の改装をすることにしました。カーペットを8畳分変えるというのは、
いったん落ち着いた部屋の中にあっては、日常生活で使っているものを
机も椅子も書棚もテレビ棚もまるまる移動させるという荒技になります。

重ねてカーテンも変えることにしました。前の部屋で使っていた流用品で
丈が足りないままで1年以上いましたが、ちょうどいいサイズのを買いました。

普段してきた生活をしていて、代わり映えがない、というか、疲れがとれにくい
感じがしていたのです。どこかに自分が精神力を使ってる実感があるんですけど、
その理由が漫然として分からない。
んじゃ、まず「いらんもん」を捨てることにして、「気にかけ続けている」という
静かな「維持」部分をなかったことにします。
そんなことに「効果」があるのかしらと思ってみたんですけど、いざやってみると、
随分と心根が軽くなることが分かってきました。

「光の通るところ」「人の通るところ」に遮蔽物になるものをとっぱらったり、
今後においても「置きにくい」レイアウトを考えて、部屋の構成を変えます。

そもそも今の部屋に引っ越してきてから、「どすん」と置いて、そのままってものも
けっこうあるもので、動かしてみたら随分と印象が変わりました。
印象、って簡単な言葉で済ましてますけど、居心地っていうのは意図的に工夫すると、
気持ちの維持が楽になるし、発想もスムーズになりました。
今、なにかなくっても、今後なにがしかの「動き」を起こす際に、整頓が出来ていれば
動き出しやすくなるという「フットワークの良さ」が担保されます。

引っ越し当時はまだテレビ地上波はアナログだったため、DVDレコーダーまわりの
配線はLANも巻き込んでいつか火事につながりかねない、超混線でした。
今やあまりテレビに重きもないため、このカーペット変更に伴って、全部の配線を
引き抜きました。
すると、壁からテレビにつなぐアンテナ(RF)端子には、なにもつなげないで済むことが
分かりました。今、私のテレビ視聴はひかりTVに一本化されており、DVDレコーダーは
アナログ対応で機能してないため、結局無駄な配線だけが残っていた次第です。
電話回線とひかりTVチューナー、モデムを経由したテレビが映るという時代。

「通路を塞ぐものを置かない」というポリシーに合わせて部屋を見渡すと、ポール上の
コートかけも邪魔になることが分かり、別の部屋に付け替えました。

光が入りやすくなり、通路に邪魔になるものがなくなるってだけで、随分と部屋は
長居のしやすいムードをかもしました。
「テレビを見やすく居るため」に机も椅子も配置されていたのを、「ゆったり過ごすため」な
ことを尊重するレイアウトにも変更。自分が無意識に「見ていない」テレビに配慮してたことを
痛感しました。

「掃除をするため」とか「整頓するため」にレイアウト変更をする、という意図ではなく、
「モチベーションを上げていく」を主眼に部屋の整えに入ってますので、じーっと見てて
「がっかりする」とか「しょんぼりする」ものを、目に見えるところから排除しています。
仮に目の前から排除したにしても、自分の心の奥底には「どこかにしまっておいた」と
分かってる以上、心のどこかで「しょんぼり」も「がっかり」も維持してますので、
いったんは「目の前からなくす」をしてみても、最終的には捨てることを念頭に片付けを
していく「やりきり」に至ります。

断捨利ブームなんて言葉がありますね。うん、まぁそれでもいいんですけど、本来の意図と違う
言葉のとらえかたには抵抗があります。

んでですね、なんでこう、たかが部屋の整頓ごときをエッセイに書いてるかといいますとですね、
面白いくらいに調子がいいんですよ。
ホント、心持ちに「ひっかかり」とか「もたつき」とか「けだるさ」が抜けているんです。
すう、と軽い心象で、日常に向かえてる手応え(?)があるのです。これにびっくりしてまして。
無意識に「抱え持ってる」ものって、混沌と積み上がっていたことが「想像」されます。

想像、っていってるのはですね、結局自覚としては「どうしてスムーズな感じがするのか」の
理由が分かんないからです。周りのみんなも颯爽としてるし、身の回りに起こってることも
スイ、と理解が出来、混沌としないのです。「いつもより明らかに調子がいい」というぐらいにしか
自分の調子を説明できず、それが「部屋の掃除くらいでなんでよ」っていう理屈と、うまいこと
噛み合ないんです。

それでもこのごろずっと調子が良くって、このごろずっと続けてるものは、この掃除しか
ないだけに、心当たりはここにしか行き当たらない、という手合いの原因でしかないものですから
「想像」という「結びつけ」でしか語れないのです。

ものからなにか出てるのかな。なんかこう、楽なんですよ。上手くいくという、自信がある。