作成日: 13/05/06  
修正日: 13/05/06  

休日

ぶらりロケハン




G.Wです。撮影三昧をしてまして、居住地近隣に飽きまして、実家近隣へ。実家にして
「ここの近隣で景勝地ってなにがあるー?」と聞いて、最寄りのスカイラインを
走って登りました。好都合なことに日帰り温泉施設も山頂にあるというので、
快晴のさなかを車でずんずん登っていきました。

道すがら、自分が18歳まで過ごしてきたこの地域のことが、全然分かってないことに
気づきました。と、いいますか、「車で移動する距離内での美味しいお店や楽しい場所」が
インプットされてないことにです。(そもそもそういうのに頓着しないんですけどね)


車を乗れるようになった「卒業間際」はすぐに大阪に行っちゃったし、大阪といっても
繁華街ではなく、南河内の古墳上の大学周りで過ごしてますし、卒業後は藤井寺、
吹田と地域を覚える間もなく移動してます。


つまるところ、いざ撮影でもできそうなときには、その地域が分かっていないと動こうにも
「探しはじめ」からするんですよね。


ですから、かなり新鮮な気持ちで山を登ってみました。
高いところから見渡すというのは気持ちがいいものです。上から見るとこうなんだ、と
普段全体像なんてことなんて考えもせずに過ごしてることに自覚的になります。

いいところ、あるんだなあ、などと無目的に走ってますので、どんだけいてもいいし、
短く切り上げてもいいからドライブってやつはいいですなあ。

「ああ、なんにもわかってないんだなあ」と感じました。
地元のことも、行った先のことも、住んでるところのことも、分かってる「つもり」のことしか
わかってないのであって、わかんないってことは、そのままでもいいなあ、とか思ったのです。

行ってみて、聞いて、触れて、居て、それだけ。
次にくるときはなにか変わってるかもしれないし、季節も空気もちがうかもしれない。
だからきっと新鮮な気持ちでここを見られると想いました。

山頂の日帰り温泉は私しかお客がおらず、貸し切り状態で視界の半分が「空」、
視界半分より下が「海と山」という「蒼!」「緑!」なだけの、ぽっかりとした風景でした。
泉質も気持ちのいいもので、しばらく極楽極楽~と半笑いの表情で湯船に浸かっておりました。

ここ数年は、前年度と休みも居場所も違っていますから、定番の過ごし方というのが定着
していないため、自由度が高いのです。お腹の底からすうっと毒が抜けるような空と海でした。
「なにか考えてるんだっけ」とか思い返すような突き抜け感もあり、なかなかの休日になりました。