作成日: 14/01/24  
修正日: 14/01/24  

トイレがトイレがっ!

氾濫ですよ。大騒ぎですよ。


ある日突然、トイレの流れが悪くなり出したのです。妙に流れたあとの水量が多いなあ、と思っていたのが
1週間前。その後、「夜の10時」にトイレの方から「ゴボポポポポ」って音がしたので、
いやーな予感がしながら見に行きましたら、便座ぎりぎりまで水位が上がっておりました。おわ!こわ!

なんで?どうして?んで、打てる手だてが「皆無!!!」と気づき、泣きたい気持ちになりました。
上の階の人がお水を流しても、私の部屋のトイレが「ゴポボポポボポッ!」と景気のいい音を立てて
唸るのです。叫ぶのです。トイレの部屋一杯に反響させよるのです。やーめーてー!!!

そして遂にその日が来ました。3日前です。
「絶対防衛戦」である「便座」を遂に乗り越える猛者の登場です!!
トイレから下水がもどってきたよー!わーん!ひどーーーーーーい!

(注:水のみです。物体はあまりありませんでした。不幸中の幸いです)
(注2:気休めです。それでもトイレは水浸しです!)

夜寝てても、「ゴボポボポボポボポ・・・・」
朝、目覚めると「ゴボポボポボポボポ・・・・」
発狂しますね!!あれは!そしてもう一度言おう!「打つ手がない!」と!
この絶望感ときたらアナタ!ああ、もう!あああああああ!!ももももももーーーう!

部屋を捨てて逃亡しようかと思いましたよ。
一日のうち、5度も6度もトイレ掃除ですよ。水分を綺麗に拭き取りますよ。

ああ、そういえば、地元で消防団やってた時に、町の中央部を流れる川の欠壊が起こりました。
消防団員の出動です!道という道が水没し、どのような事故が起こるか知れない夜中に、
屈強な町の消防団員が登場です。ガードレール添いに、マンホールの蓋すら水圧で浮き上がっちゃってる
わけですから、どこで「ドボン!!」と行くとも知れない恐怖です。
マンホールの蓋って水圧であがっちゃうんですよね。あんなに重いのに。
と、
「下水の蓋」も上がってるわけです。屈強な消防団員たちの目の前に、「下水」に本来あるものが
ぷかぷかー、ってふわふわーって流れていくのです(あんまりにも陰惨なシーンなのでファンシーに
仕上げてみました)。もう、消防団員たちも笑えてきちゃえるのです、ああ、もう、なにやってんだ
俺たち、って。で、だれかが、「わぁーい!」って戯れに、そのお水をかけるのです。
「ぎゃああああああああ!」と叫ぶ者あり。笑顔で「やめろよぉおぉ」といってかけ返す者あり。
青春時代の海辺でのワンシーンなら美しいのですが、豪雨降りしきる真茶色な濁流(下水まじり)内で
20~30代の男盛りが未明の町中で「かけあっこ」です。も、なんだか、トランス状態なわけで。

おっと、話がそれましたね。
2日ほどは様子が落ち着くのを待ちましたが、日に日に「トイレからやってくる津波」に心がじゃんじゃん
折れまくり、大家さんにヘルプミーと叫びました。

自分が全く悪いことしてなくても、トイレってつまるんですね。
行いがよかろーともわるかろーとも、トイレは「詰まる時にはふん詰まる!!!」のです。
微動だにしない迫力です。有無を言わさずうなりあげます!「ゴボポボポボポボポ・・・・」
やーめーてぇぇぇぇぇ!!

そして本日。ようやく業者さんが来てくれました。
「うん、詰まってるね!」と原因箇所を突き止め、「高圧洗浄機」を有するチームメイトを招集し、
手際よくトイレ様から下水道へ流れ出るパイプを洗浄していきます。

「じゃあトイレ流してみてください」と声をいただき、はーい!と言って流れて、「本来の水位」に
トイレが戻った時には「ミラクル!」と思いました。

ああっ、普通ってすばらしい!!
ああっ、トイレが使えるかどうかを心配しないでいられるって素晴らしい!
朝目覚めてトイレがまともかどうかって心配しないってすばらしい!
夜、「ゴボポボポボポボポ・・・・」って音がしないのってすごい!
帰宅して、トイレが水浸しになってないってトレビアーン!
上の階の人が、下の階のの人が「ゴボポボポボポボポ・・・・」って音に怯えながら生きてることも知らずに
じゃんじゃん夜もお風呂の湯、トイレの線上にガンガン水を流してるって、なんだか、お互いに悲惨!

あー、こんなに「トイレが使えない」ってことが怖いだなんて知りませんでした。
「水のトラブルレスキュー!」のマグネットシートをポストに投函してる野郎は死んでしまえ!と
思ってたはずなのに、こういうときに「ああっ、頼ってしまうかも!」と心底思ったのです。
話に聞くと、「ウン十万」に達するケースもあるらしいというレスキューですら、救世主に
思おうとした私が確かにいました。


トイレってひたすら「流れ出てゆくところ」だったはずです。
ですが私はたしかにこの目でみたのです。
「みるみる水位があがってゆく」様を。
「どんどん止まらずに渦巻きをまきながら、便座一杯にまでせりあがってくる下水」を!
「遂にそこを越えますですか!あんたは!」な水がありました。
かつまた「それでも俺たちを止めることなんてできねーぜ!」といわんばかりに、トイレ部屋のさん
ぎりぎりまで漏れ、溜まりまくる水!水!水!

あああああーもう、うなされるわ!手の打ちようがないわ!なされるがままさ!ああ、ケセラセラさ!

あーこわかったよー。これで夜もぐっすりだよー。部屋に帰るのが怖くなくなったよー。
「朝、トイレ使えるかなー・・・」ってしょぼくれた気持ちで床に就かないで済みますよー。
ああ、普通って素敵。普通大好き。普通ってミラクル!