作成日: 19/01/01  
修正日: 19/01/01  

お部屋の照明のように

さりげなく、でも無縁でいられなく


「人に影響を与える」というのは、具体的に自分以外の人に、
考え方や、行動に変化をつけることに等しいんですよね。
それって力づくでもそれに似た「結果」を得ることもあえるし、
暗に強制されることでもまたできちゃうんだけど、私のいうそれは
「部屋の電気を点けたり消したり」が一番近いかと思うのです。

部屋に一緒に人がいたら、その人の意思に関係なく、部屋の明かりは
居合わせるみんなに変化を示します。個人個人が考えてることや、
思想、ポリシー、色々あるんだろうけれど、そういうのを「すっ飛ばして」
スイッチ一つで、照明が点いたり消えたりが皆に反映される。

照明スイッチをつければ明かりが灯り、消灯をすれば真っ暗になる。
「影響」のありようは、個々の人の器量や才能や思考は「そこにある」を
維持したまま、でも「一斉に」明るい、暗いの2択に沿うことになります。
いいとか悪いとかの次元ではないもの、が私の捉える「影響」のありようです。

論破を好む人も、才能で一点突破できる人も、美貌で世間を突き抜けていく人も
「部屋の照明スイッチ一つ」の結果には抗えない。そんな視点に惹かれるのです。
そういう役のたちかた、っていうのかな、威力っていうのかな。作品って
いうものに、時々だけどそうした「否応のない」竜巻みたいなこもることが
あるんですよね。そういうサイズのものって、翻弄されてても巻き込まれてる
当人にはあまり上手に認知ができない。・・・・と、いうメモみたいなエッセイ。