作成日: 20/01/16  
修正日: 20/01/16  

オンナノコばっかりせかせか働かせて、狡い子ね。

頑張れよアニメよ


ボールルームへようこそ14話(アニメ)より、マリサ先生の台詞より。
これ聞いたとき「そーだよなー」って思いました。
作品の流れのうちにあって、得心したところもあるんですけど、私が
感じたのは「この頃のアニメにおけるオンナノコ」でした。

なんせ「オンナノコ」におんぶにだっこです。魅力的に動いてるのは
オンナノコばかりです。声優陣も多彩で、色とりどりです。柔軟で
しなやかで、銃も大砲も戦艦も戦車も「オンナノコ」が操ってます。

はー。

はー、なにやってんだか。

働いてるの、オンナノコばっかりですね。
見ててくたびれちゃうんですよ。どんな作品も冒頭15分以内で
「これはオンナノコの出てくるアニメです」とわかると、もうくたくたです。
売れるんでしょうね。見てもらえるんでしょうね。業界も「作り続ける」ことが
できる担保なんでしょうね。でもこれが続くなら、滅んだ方が良くない?

「ボールルームへようこそ」の中では、主人公タタラ君が初心者故に、
パートナーのマコちゃんが頑張る必要もあったわけで、マリサ先生がそれを
チクリとやるシーンでの台詞が表題のものです。

タタラ君は狡いかどうかまでも考えてらんねーくらい、必死に食らいついていく
だけで精一杯の頃ですけど、マリサ先生の見立ての方が、多くの人に得心の
いくものだと思います。

アニメのオンナノコは「アニメの中の女の子」ですけど、実在しない実に
ファンシーな存在感でその世界で息づいています。その溌剌さは、アニメ世界で
約束された溌剌さであり、実社会には存在しにくいものです。唯一「コスプレ」に
よる物理的な実現もありますけど、コミケ会場の外にはその人格はありません。
コミケと写真の中にほんのり息づきます。それはそれでいいのです。

オトコノコが働いてないのです。魅力あるオトコノコが描けてないのです。
悪役は異形の生物だったり、悪役面した「イカニモ」な形態で、一目で
「悪」と認知できます。やられて亡くなられても、家族が泣いてくれそうな
描写もほぼありません。

なによなんなの?オトコノコ働けよって思います。
マリサ先生の言う通りです。狡いです。